ドローン国家資格の「修了審査」とは|内容・合格基準・費用と、料金に「記載なし」のときの確認方法
この記事は公開時点(2026-09-28)の情報です。制度の詳細は国土交通省の案内も合わせてご確認ください。
修了審査は、登録講習機関(ドローンスクール)の実地講習の最後に受ける審査です。合格すると「講習修了証明書」が出て、本来なら指定試験機関で受ける実地試験が免除されます。スクール経由で国家資格を取る人は、全員がこの審査を通ります。
当サイトの比較表で「修了審査の扱いは公式に記載なし」と出ているのは、審査料が受講料に含まれるのか、別に払うのかを、スクールの公式サイトから確認できなかったという意味です。審査がないという意味ではありません。
修了審査の位置づけ
スクール: 学科講習 → 実地講習 → 修了審査(合格で講習修了証明書)
自分で: 学科試験(CBT) ・ 身体検査
↓ すべて揃ったら
試験合格証明書の申請 → 技能証明の交付申請
修了審査は、国土交通省の「無人航空機操縦士実地試験実施基準」を、試験を審査に読み替えて行います。つまり中身は指定試験機関の実地試験と同じ枠組みで、審査するのが試験員ではなくスクールの修了審査員になる、という違いです。
審査の中身(机上・口述・実技)
| 審査 | 何を見るか |
|---|---|
| 机上審査 | 飛行計画の作成など、飛ばす前の判断を紙の上で確認する |
| 口述審査 | 飛行前点検・飛行後点検や、異常時の対応などを口頭で説明する |
| 実技審査 | 実際に機体を飛ばす。マルチローターの場合、スクエア飛行・8の字飛行・異常事態への対応が中心 |
採点は100点の持ち点からの減点式で、指定試験機関の実地試験では二等は70点以上、一等は80点以上が合格です。経路からのはみ出し、動きのぎこちなさ、ふらつき、機首の向きの乱れなどが減点の対象になります。
「基本」の審査に落ちると、同時に受けている「夜間」「目視外」などの限定変更の審査も不合格になります。
落ちたらどうなるか
- 補講を受けて、再審査を受けます。何回まで受けられるか、補講・再審査にいくらかかるかはスクールごとに違います
- 当サイトの比較表では「補講費(1時間)」の行で、公式に書かれている補講費を確認できます
- 申し込み前に「再審査料」と「補講費」を聞いておくと、総額の上振れを見積もれます
講習修了証明書には期限がある
修了審査に合格して講習を修了した日から1年を過ぎると、実地試験の免除が受けられなくなります(航空法施行規則 第236条の54 第2項)。講習が終わったら、学科試験と身体検査を早めに済ませ、試験合格証明書の申請まで進めてください。
学科試験の合格にも期限があり、合格日から2年です。学科試験を先に受けた人は、こちらの期限にも注意が必要です。
修了審査の費用は「受講料に含む」が多数
当サイトが料金を確認できたコース(1,379件、2026年9月時点)の内訳です。
| 修了審査の扱い | コース数 | 割合 |
|---|---|---|
| 受講料に含む | 918件 | 67% |
| 別料金 | 22件 | 2% |
| 公式サイトに記載なし | 439件 | 32% |
別料金のコースでは、二等で1万1,000円〜3万3,000円(中央値 約2万円)、一等で2万7,500円〜4万4,000円でした。当サイトの「総額」には、別料金と書かれている場合だけこの金額を加えています。
「記載なし」のスクールで確認すること
公式サイトに書いていなくても、実際には受講料に含まれていることがほとんどです。ただし、あとから請求されると総額が数万円変わるので、申し込み前に次の3点を聞いてください。
- 表示の受講料に、修了審査の費用は含まれていますか
- 修了審査に落ちた場合、再審査の費用はいくらですか
- 補講が必要になった場合、1時間あたりいくらですか
スクールの選び方全体は【はじめての国家資格③】スクールを総額と場所で選んで申し込む、講習から学科試験・身体検査までの流れは【はじめての国家資格④】講習・修了審査・学科試験・身体検査を終えるにまとめています。
出典: 国土交通省「無人航空機操縦士実地試験実施基準」、航空法施行規則 第236条の54、指定試験機関「無人航空機操縦士試験案内サイト」、国土交通省「無人航空機操縦者技能証明等」。件数は当サイトの調査データ(2026年9月時点)。